緑内障は、何らかの原因で視神経が障害され視野(見える範囲)が狭くなる病気です。
眼圧(眼の硬さ)の上昇が原因のひとつと言われています。
しかし、最近は眼圧が正常であっても視神経が障害される「正常眼圧緑内障」が多いことがわかっています。
緑内障には詳しく言うといろんなタイプがありますが、大きく分けて「急性」のものと「慢性」のものがあります。
急性のものは突然、眼痛や頭痛が起こりますが、慢性のものはほとんど自覚症状がなく、進行してかなり視野の狭い状態になって、初めて眼科を受診される場合も少なくありません。
緑内障の検査は眼圧検査、眼底検査、視野検査の3つが重要です。
当院では、精密眼圧計、眼底カメラ、自動視野計、OCT光干渉断層計の精密機器をそろえ、緑内障の早期発見に努めています。
OCTは網膜疾患、緑内障、視神経疾患の診断に有用です。機械の中をのぞくだけの数秒で痛みも負担もなく、網膜の断層を撮影でき、安心して検査を受けていただけます。
網膜だけでなく視神経も断層像で撮ることにより、緑内障の進行の確認も可能です。
もちろん器械だけでなく、眼底精密検査(医師による詳しい眼底検査)により、最近増えつつある正常眼圧緑内障の早期発見にも取り組んでいます。
緑内障の治療には、目薬による薬物療法、レーザー療法、手術療法(薬物療法、レーザー療法に効果がない場合)があります。